Vol.2 「勇気づけ」とは?

グアムインターナショナルスクールでは、「勇気づけ」の基本的理念で子どもたちや親たちに接しています。日頃子供たちに接するスタッフは、常にこの「勇気づけ」を信念にしています。

では、その「勇気づけ」とは?

小学生の頃、何かに向かってがんばっていたとき、それが達成された喜びをお母さんに伝えたことはありませんでしたか?逆につらい試練にぶつかり、自分を励ましてくれる人はいましたか?そういう人を「勇気づける人」と呼びます。私たちはみな「勇気づける人」になりたいと考えています

・いじめ

「いじめ」と言う言葉でみなさんは何を想像しますか。「暴力」「弱いもの」「言葉の暴力」・・・

広辞苑によると、いじめは、「いじめること、とくに学校で、弱い立場の生徒を肉体的または精神的に痛めつけること」とされています。「いじめ」は悪いこと、よくないことと理解してもなかなかなくなりません。

・不登校

「不登校」になったきっかけは、文部科学省の調査によると、「とくに直接のきっかけとなるような事柄がみあたらず、本人にかかわる問題」(29%)「友人関係をめぐる問題」(20%)「親子関係をめぐる問題」(10%)などが多く、最近では「友人関係をめぐる問題」の比率が伸びているようです。

これらをまとめると、「学校生活に起因するもの」が36%、「家庭生活に起因するもの」が19%、「本人の問題に起因するもの」が35%となります。では、「不登校」の心理とはどんなものでしょうか。児童生徒一人一人に「居場所」があれば「不登校」はなくなるといわれています。

「居場所」のある集団には3つの条件があるといわれています。①いい人間関係があることです。自分のことをわかってくれる人間関係があることです。そして②仲間とともに自分は意味あることをしているという充実感が必要です。さらに③楽しい経験ができる集団が、「居場所」であるといえます。

・アドラー心理学理論とカウンセリング

人間の行動に関する心理学的理論がなくては、クライアントの問題を理解し、問題を解決できるよう援助することは不可能です。カウンセラーがしばしば効果的ではないのは、カウンセラーがクライアントの行動を心理学的に理解していないからです。

カウンセリングを首尾一貫させるためには、人間の行動に関する一つの理論を確信する事が必要です。カウンセラーの話す教育方法が、ベースになる理論と矛盾するようであれば、カンセリングの効果は、期待できません。

例えば、アドラー心理学理論を受けていないカウンセラーの中には、「人間の行動は、基本的には生まれつきの本能である」と信じている人もいます。彼らは、「攻撃行動によって現われる怒りも、本能の一つである」と考えられています。これは、間違いで、子どもは、怒りを表すことが子どもの目的にかなっているならば、永遠に怒りを創り出し続けるからです。アドラー心理学は、「すべての行動には、目的がある」と考えます。「理論的には正しいが、実際にはうまくいかない」という人たちに対して、「理論的に適切に対応いたならば、実際効果は上がります」が正しいのです。

この心理学は「すべての人間は平等であり、すべての人間の間に相互尊敬が存在し、すべての個人は、他人を傷つけない限り個人に選択の自由がある」という原則があります。

全ての人間活動は、個人が基本的な劣等感を克服し、優越感や成就感を得られるように設計されている。

劣等感を克服するための努力は、個人の理想に向かっている。究極の目的、すなわち個人としての理想像に向かって人は行動するのである。理想は完全な状態をしている。そしてこの理想は、現実とかけ離れた想像上にある虚像なのである。

個人は、自分自身の心理的目標に気づいていないものである。これがアドラーの言う無意識の概念である。

“人は、他者との関係において理解されるものである。社会において効果的な行動をする個人の能力は、共同体感覚と呼ばれる資質に左右される。この共同体感覚は、生来のものではなく、成長し、教育される過程で得られるものである。”

-アルフレッド・アドラーの心理学

日本の社会は逆に「勇気をくじく」事が目立ちます。間違い、弱さ、欠点を取り上げ指摘します。他人の間違いを指摘すれば解決できると思っているからです。

どうしたら「やる気」はでるのでしょう。

そのほとんどが親が子どものやる気をくじいているのです。

M.O

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