Vol.1 IB(国際バカロレア)とは?

「バカロレア」とか「IB」という言葉をよく耳にしませんか。たぶん、グローバル教育と何か関係がある言葉だと思うけどよく分からない、という方に簡単に解説したいと思います。

子どもを持つ保護者の立場から重要なのは、(1)IBの教育プログラムを受けると何が良いのか、(2)IBは国内ではどの学校で受けられるのか、(3)IBは今なぜ注目されていて、今後どうなるのか、という3点だと思います。そこを説明していきましょう。

1つは、「ディプロマ」という認定証書が世界各国の多くの大学で正規の入学資格や受験資格として認められていることです。海外の大学に進学したい人にとっては武器を手に入れることができるということです。そして2点目は、このIBの教育プログラムにはグローバルに活躍するための力を身につけることができる要素が含まれているということです。

「ディプロマ」の話からしていきましょう。
IBは1968年スイスのジュネーブに設立されたインターナショナル・バカロレア機構(IBO)によって提供される国際的な教育プログラムです。IBOに許可・登録された学校で、その課程を履修して認定証書(ディプロマ)を取得すれば、世界100ヶ国以上、20,000校以上の大学で入学資格や受験資格として認められます。

プログラム内容の話ですが、教育プログラムは年齢に応じて3つに分かれています。
(1) PYP (Primary Years Programme:初等教育プログラム) 3歳~12歳
(2) MYP (Middle Years Programme:中等教育プログラム) 11歳~16歳
(3) DP (Diploma Programme:ディプロマ資格プログラム) 16歳~19歳

すべてのIBプログラムは、人類共通の人間らしさと地球を共同で守る心を知り、平和でより良い世界を築くために貢献する、国際的な視野を持つ人間の育成を目指しています。
そして、目指す学習者像として、次の10項目を提示しています。「探究する人」「心を開く人」「知識のある人」「思いやりのある人」「考える人」「挑戦する人」「コミュニケーションができる人」「バランスのとれた人」「信念のある人」「振り返りができる人」。

「教科の枠にとらわれない学び」です。従来の日本の教育のように各教科を独立して教えるのではなく、各教科が横断的な関連を保ちながら、自己、地域、国、そして世界の成り立ちを科学的な要素を取り入れながら学んでいきます。

2つ目は、「探究」です。物事を深く多角的に見て、自分で考え、自分の判断で行動することが授業そのものに組み込まれています。

最後の3つ目は「育成のための評価」です。IBにおける評価は学びの成果を測るためだけのものではありません。生徒の学びを深め、進めるための形成的評価を行ないます。また、生徒たちは学んでいることが決してテストや受験のためではなく、グローバルマインドと自立した人間交流が出来る真の国際人へと成長するためだと理解しています。目指す目標を明示してから学習を始めますので、決してテストの点数だけに縛られません。

具体的な学習内容として、「TOK」(ティー・オー・ケー)だけ紹介しておきましょう。「TOK」とは「Theory of Knowledge」(知識の理論)の略です。TOKはDPの中核的な学習プログラムで、教科の枠を超えて、論理的思考力や批判的思考力(クリティカル・シンキング)、コミュニケーション能力などを養うための授業です。知識とは何か、知識をどう獲得すればよいのか、知識をどう使いこなすか、といった課題について、自分たちで問題を設定し、自ら学習していきます。いわば「正解のない問題」に対応していく力を身に付けるための学習とも言えるでしょう。
TOKの授業では、基本的に毎回グループ・ディスカッションを行います。生徒たちが様々な問題に直面した際に、どのような知識を使い、その知識が正しいということをどう相手に伝えるのかを考えながら議論をしていきます。とても深い議論をしますので、生徒たちの思考力を高めることに効果的です。あまり日本の学校の授業では見られない形態の授業です。

このように独特な授業を通じて、グローバルに活躍するための力を身につけていきます。

私たちのスクールでは、このPYPプログラムをベースにした「オリジナルプログラム」を実施しています。ぜひ体験ください。

M.O